人間ドックでは、一般的な健康診断である法定健診に加えて、様々なオプションで健康に対する検査を行っていきます。法定健診というと、少しわかりにくいかもしれませんが、一般的な健康診断のことです。法定健診は、人間ドックにも基本の健診としてあるものです。法定健診の項目は定められており、サラリーマンなどは毎年受診が義務付けられています。
会社に勤務している人たちは、労働安全衛生法と労働安全衛生規則がありますから、毎年定期健診として受けることになります。労働安全衛生法で決められていますから、特定業務従事者の場合でしたら、6カ月以内で1回以上、普通の勤務者であれば1年に1回以上の健康診断を受けることになります。身長と体重の測定屋、視力や聴力の検査、腹囲や血圧の測定もあります。血液検査や尿検査、安静時心電図検査などもあります。
胸部X線検査や肝機能検査などもありますが、数日間かけて行うものではなく、当日に検診は終了します。人間ドックでは、基本健康状態だけではなく、体の気になる部分の、精密な検査をしていくことができます。胃がん検診も希望者が多い検査です。胃バリウムを使った胃造影X線検査がメインですが、胃カメラを使用した胃内視鏡検査で、ダイレクトに胃の内側を観察して、異常はないかを探す検査を受けることもできます。
胃の検査は、バリウムにしろ胃カメラにしろ、若干の体負担がかかるものです。そのため、自分に合った方法を選択するとよいでしょう。