風邪を引いたとかお腹が痛いなどで、ちょっと具合が悪い時は、とりあえず近くの内科のクリニックに行くという人も多いようです。軽い病気だと、クリニックで処方箋を書いてくれて、薬局でもらう薬を服用することになります。しかし、もし特別な治療や手術を要する病気の場合は、紹介状を書いてもらい、総合病院で治療を受けることになります。そのため、病気で治療を受ける際の窓口とみなされることもあります。
しかし元々内科というのは、体の臓器に関する病気を薬で治療する診療科のことです。その反対に外科は、手術によって外部から病気の原因を取り除きます。ですから同じ診療科であっても、治療方法によって、内科と外科とに分かれていることが多いです。たとえば呼吸器内科の場合は、薬によって呼吸器系の病気を治す診療科、呼吸器外科の場合は、手術によってやはり呼吸器系の病気を治す診療科です。
これは循環器科や脳神経科、神経科、血液科、内分泌科などでも同じです。また最近では、大学病院などで総合診療科という部門を設けている病院もあります。これはどのようなものかといいますと、どのような病気かわからない、あるいはどの診療科にかかったらいいかわからない人が、最初に訪れる窓口のことです。つまり、近所の内科クリニックと同じような働きをしているわけです。
またこの場合、頭痛やめまいなどの特定症状のある場合は、頭痛外来とか、あるいはめまい外来のように、一つの症状に特化した診療科を受診することをお勧めします。